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錦帯橋
1673年、吉川広嘉(ひろよし)の命により、現在の錦帯橋の原型となる5連アーチの木造橋が創建されました。その独創的で精巧なそり橋の構造は、現代の橋梁工学からも高く評価されています。
木造部分の掛け替えは、江戸時代から橋大工の代替わりとともに行われた定期的な伝統事業です。
橋の長さは210メートルで、直線で193.3メートル、幅は5メートル、橋台の高さは6.6メートル。木組みの技法で造られ、巻きガネとカスガイが使われています。
美しい錦帯橋は、錦川に架かり周囲の豊かな自然と共に市民のシンボルとして親しまれています。
2023年には創建から350年を迎えます。
吉香公園
岩国市に位置する旧山口県立岩国高等学校の跡地に造られた大公園が、日本歴史公園百選に選ばれました。公園の中央にある大噴水は、放水時に美しいアーチ状の水しぶきを連ね、虹をかける光景も楽しむことができます。
公園内には芝生や木陰、ベンチが配置され、市民の憩いの場として利用されています。四季折々の花が咲き誇る花壇や、秋には銀杏の大木が黄金色に染まります。
吉川氏の居館跡も公園として整備されており、岩国市の登録有形文化財である錦雲閣や、岩国出身の旧帝國軍音楽隊長であり作曲家の田中穂積の像、そして穂積が作曲した名曲「美しき天然」の歌碑なども見どころです。歴史と自然が調和したこの公園は、訪れる人々に多彩な魅力を提供しています。