大内文化と維新の交差する街
大内氏ゆかりの地であり、幕末の動乱や維新の影響も感じられる山口市。
守護大名の大内氏による大陸と京の文化を融合した「大内文化」が街の礎となり、長州藩士たちに受け継がれていきました。
室町からの長きに渡る歴史の重みを感じられるエリアです。
ピックアップ:香山公園(瑠璃光寺 五重塔)
瑠璃光寺を中心とした一帯が公園化され室町時代からの歴史が今も息づいています。
見どころ
- 瑠璃光寺 五重塔
大内氏第26代盛見が兄・義弘の菩提を弔うため、1442年頃建立したとされています。屋根は檜皮葺(ひわだぶき)で塔の胴は細くすっきりした印象。全国に現存する五重塔のうちで10番目の古さです。
室町中期における最も秀出た建造物と評されており、奈良の法隆寺、京都の醍醐寺の五重塔に並ぶ日本三名塔の一つに数えらています。
春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々に表情を変える美しさは日本三名塔の一つに数えられます。
※令和8年3月頃まで屋根葺き替え工事が予定されています。
※18時~21時はプロジェクションマッピングを実施中です。
昇華 – shouka – 大内文化
- 露山堂
幕末の藩主・毛利敬親公が家臣の身分を問わずここに招き、討幕の策を練った茶室であり、傍の枕流亭は薩長連合の密議を行った建物で、幕末歴史に登場する志士達の多くが訪れています。
- うぐいす張り石畳
幕末以後の歴代藩主の墓がありその参道の石畳は歩くと足音が石段に反響して妙音を発する「うぐいす張り石畳」としてよく知られています
アクセス
- 電車(JR山口駅から)
山口市コミュニティバス香山公園五重塔前行
⇒香山公園五重塔前下車(所要時間約15分)徒歩すぐ - 自動車
高速道路(中国自動車道)
山口ICから国道262・9号経由 約15分
無料駐車場 100台 - 入園時間
24時間・年中無休
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