錦帯橋と岩国城 – 吉川公の城下をめぐる旅 – 中編

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旧目加田家住宅

目加田家は、天正年間に吉川元春に仕え、吉川家が岩国に移封された際には藩主広家に従い、この地に住まいを構えた家系です。

18世紀中頃の中級武家屋敷として国の重要文化財に指定されている旧目加田家住宅は、岩国の武士文化を伝える貴重な遺産です。

屋根の筋葺きには両袖瓦と呼ばれる岩国地方独特の桟瓦が使用され、二階が造られているものの、表通り側には二階窓がないのが特徴です。これは上位身分の武士が通りを見下ろすことがないように工夫された配置です。

岩国城

1608年に初代岩国領主吉川広家によって築かれた山城は、当初は三層四階の桃山風南蛮づくりでしたが、築後わずか7年で一国一城令によって取り壊されました。現在の城は、1962年に元の位置より市内を眺望できる東側に復元されています。

城内には、錦帯橋の模型や写真、戦国時代の武具、甲冑などが展示されており、天守閣からは岩国市街や瀬戸内海の島々が一望できます。

さらに、ロープウエーが吉香公園前の山麓駅から標高約200mの城山の山頂駅までを約3分で結びます。吉香公園、錦川、錦帯橋、旧城下町を眼下に望み、岩国錦帯橋空港や瀬戸内海の島々までも見渡すことができます。

  • 岩国城 入場時間:9:00~16:30 料金/大人270円 小学生120円
  • ロープウエー運航時間:9:00~17:00 料金/大人往復560円 小学生往復260円
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